”こんばんは”はもう聞けない。orz

ラッシャー木村引退を発表

 63歳の大ベテラン、ラッシャー木村が10日、ノア初の東京ドーム大会で引退を発表した。体調を崩して昨年から療養中で会場には姿を見せなかったが、東京ドームの大型スクリーンで自らビデオで「引退を決意しました」と発表した。木村は国際−全日本を経て、ノアの旗揚げに参加。還暦を過ぎた03年3月までリングに立ち続けた。体調を崩してからも復活を目指していたが「会社にも迷惑が掛かる」と引退を決めた。

なんてこった。名物男がまた一人いなくなるのか。
 国際プロレスのエースとして君臨したはいいが、国際プロレスはあえなく崩壊。
 新日本プロレスアニマル浜口寺西勇らとヒールとして乗り込んだはいいが、かの有名な”こんばんはラッシャー木村です。”以来、本当は人はよさそうなヒールという珍しい定評を得たのを鮮烈に覚えている。
 その後、全日本プロレスに戦場を移してからはプロレスの試合内容はどうでもよくて、試合後の”おいフチ!、早くヨメもらえ!*1”とか”オレは焼肉10人前食って負けたから、明日は20人前食って勝ってやるぞ!”とか”おい!ババ!!オレはとてもオマエを他人とは思えねえ!アニキと呼ばせてくれ!!”とかいったマイクパフォーマンスばかり注目されるようになってしまったまあ、一種のコミカルレスラーとなってしまったのは本人にとって不本意だったかもしれないが、一般ファンの認知度は上がったと思う。
 ただ、晩年のコミカルファイトも国際プロレスでエースを張り、新日本プロレスでは猪木、坂口、藤波らを相手に互角に戦ったという確かな実力に裏打ちされたもので決して衰えたという印象はなかったが、こうして改めて引退を宣言されると昭和のプロレスを見てきているヲレとしては一抹の寂しさを禁じえない。


 ラッシャー木村、いや木村政雄さん。本当に長い間おつかれさまでした。
 

*1:なお、淵正信は齢50になんなんとするが、未だ独身である。