テソ神!だけではなんなので。

 相変わらず、守備がズルズル下がる悪癖は何とかして欲しい。

 見ていて心臓に悪い。これが、EUROの時のギリシャのように最初から”ゴール前にはきっちり鍵を掛ける”というチームコンセプトとして浸透しているのならともかく、「ボールをじっくり回し、ここぞ!と言う時にペースを上げ敵守備の脆いところを突く。」筈のチームコンセプトのこのチームにおいて、ことごとく逆に相手にこれを実行されてしまっている。
 ボールを持っていても、ボールをじっくり回すだけで、ペースを上げる役がいない。結果的に相手の固い守備に阻まれ、シュートすら打たせてもらえない。
 でもって、こんどは相手に攻められると、前からのプレスはほとんど機能せず、ズルズルとラインが下がっていく。
 結果的に、日本代表は、アレックスと加地の両ウイングバック、及び茸を攻撃の核とした3−5−2システムが両サイドが完全に押し込まれ、5−3−2という、本来は従来の中東のチームが得意とするカウンターサッカーのシステムになってしまっている。
 しかし、守備でボールを奪っても、相手ゴールに向かって走る選手がいない。
 でもって、茸、あるいは鱸がボールをもったとしても回りのフォローが遅いのでボールを奪われる。あるいは、レバノンの守備陣が戻ってきてしまうため、攻めあぐね、シュートすら打たせてくれない。
 そして、最初に戻る。という悪循環。

 もちろん、連戦連戦でもメンバーを変えないアルトゥール・アントネス・コインブラ監督の頑迷さにより、特に両サイドがハナからガス欠を起こしていてしまって、直線的な突破が出来ないのも一因だ。 両サイドは、左の三浦アツと右の西というサントス、加地ペアよりは攻守にバランスのとれた、優秀な選手がいるにもかかわらず、一度も使われていないのはどういうことけ。といったところ。
 それ以上に、絶対的なストライカーが今回の大会では不在だと言うのも大きい。酒久保、スシは故障中だけど、他にいたと思うんだけど。山田卓あたりを召集するよりもこっちの方が大切だったような気がするのだが。
 
 もちろん勝てばマンセーであるが、この頑迷な采配ぶり。やはりドイツには行けない気がする。