ファーストイン・コースアウト

 例の福知山線脱線事故のハナシである。
 連日の報道からわかるように、”ファーストイン・コースアウト”の形で脱線していったのだが、この脱線は、自動車で言えばオーバースピードでコーナーに突っ込み、プッシュアンダーが発生。慌てたドライバーがブレーキを余計に踏み続け、挙句には非常ブレーキによりタイアロックを引き起こし、そんでもってコースアウトした挙句、後ろの車両の慣性を受けスピンアウトした状態だった。もし、運転士がサーキット経験者だったら、弱いブレーキを残した旋回、タイアを転がすコーナリング、アクセルとブレーキの両方踏んだコーナリング、そして複線ドリフト(嘘)など応用して少なくともマンションに車両を貼りつかせるような惨事にはならなかった・・・・・かもしれないというもの。
 今回の事故を自動車のコーナリングにおきかえたユニークな考察。

 まあ、確かにこの考察は頷けるものがある。
 ウテシがそこまで鋭敏なGセンサーと物理的知識と自動車における高速走行体験を持ってない限り無理なハナシじゃないかなあ。とは思うけど。
 なにしろ、死んだウテシが乗ってたのはモーター音のしないTcだし*1、電車での挙動変化なんて普段意識しない上、接地変化など解りづらいエアサスだし・・・・・・
 しかし、そうでなかったとしてもウテシが
 「ちいいいいいっ!肝心なところでアンダーが出ちまったぜ!」 
 とばかりにブレーキを緩める光景というのもあまり想像したくないなあ。 

*1:被災車はクハ207−17。クハ(制御車)ゆえ主電動機を搭載してない。ホイールスピンや車輪のロックがわかりづらい