引退、廃止

 YS−11が日本のエアラインから遂に引退。
 将来開発が予定されている対潜哨戒機P-X派生の旅客機まで国産旅客機は無くなってしまうのだが、しかし、今やボーイング社の旅客機は日本企業の協力なしには造れない状態であり、その礎となったYS−11の果たした役割は非常に大きい。
 鹿児島をルーツとするヲレとしちゃ、最期の地が鹿児島空港というのもなにか感慨深い。
 日本じゃ航空自衛隊海上保安庁でまだ飛ぶし、海外ではまだまだ現役バリバリで飛んでいるのもいるから、永遠にというわけでもないが、とりあえずお疲れ様でした。

 さて、いっぽうでアフォな行政のせいで廃止に追いやられたのが小牧の桃花台新交通
 そもそもが産廃処理場の上に出来ている街で、しかもとんでもなく便利が悪い。まさに陸の孤島という雰囲気の場所にとりあえず1991年に開業させたが、既存の鉄道に接続した先というのが名鉄小牧線小牧駅だったというのが大問題。名古屋都心部に行こうとすると開業当時は、小牧線上飯田から地下鉄名城線平安通まで約1kmばかり歩くハメとなる、こちらも孤島のような路線だったのだ。桃花台から逆に東側に線路を延ばしてJR中央本線高蔵寺駅だったら都心直結で便利がよく、今のような惨状を招いてなかったのでは無いかと思う。
 そんなアフォな行政のツケを払わされる愛知県民の皆さんには心から同情する。