NHKは朝っぱらから鉄三昧。
昨日の早朝ふとNHKを見ると”新日本紀行ふたたび”なんてものをやっていた。
大井川鐵道井川線を撮した30年以上前の新日本紀行と、現在の井川線の姿、そしてその時出演していた行商のオバチャン、長島ダムに沈んだ集落に住んでいた人、井川で「メンパ」という弁当箱を造ってた職人さんの今と昔のそれぞれの姿が出ていた。
今の井川線はほぼ観光のアシなのだが、30年前以上の時には陸の孤島の井川線沿線にとってはまさに生命線。
そして行商のオバチャンは天使みたいな存在だったのだろう。
そして井川で「井川メンパ」を造ってた職人さんは、当時息子さんが家を継がなくて「多分、ワシで終わりだろう」と言いながら少し寂しげにメンパをつくってたのだが、時の流れというのは分からないもので、今やこの「メンパ」。貴重な、しかし美しい民芸品として注文する人が後を絶たないそうである。
また、何十年も使用した人が修理を頼むということもあるというとても嬉しいこともある。
さらにその息子さんが後を継いでその貴重な技術が継承されているということも嬉しく思った。
「モノ造り」に関わる者のハシクレとして技術の継承者がいるというのは嬉しいものなのだ。その職人さんの気持ち、よーく判る。
さて、ハナシを大鐵に戻すと、ウテシさんが続々定年を迎え抜けていく中で若手のウテシの育成というのも急務なわけで、
「今」の大鐵の姿ではウテシの訓練を受ける青年達が撮されていた。
ああ、井川線のウテシになれるなんてウラヤマシス。