丹生川・西藤原・阿下喜

 既にこの前の日曜日のハナシになってしまったのだが、大阪よりゴーン辻さんが来訪された。
 主目的は三岐鉄道、特に丹生川駅に併設されている鉄道貨物博物館を見ることだ。
 その他いろいろその周辺をご案内した。
 
 実はヲレもオープンしている状態の鉄道貨物博物館は初めてで、春休み効果もあるのだがかなりの家族連れが多くて驚いた。
 博物館というには少し小さめの建物の中の展示物はかなり貴重なものだらけなのが印象に残ったのだが、見てて驚いたのが貨車移動装置、「アント」を使用した貨車入れ替えのデモ。
 

出動するアント。荷重のないときの移動速度は意外と速く15〜20km/hくらいで走っていった。(クリックにて拡大)


シキ160の巨体を牽かんとするアント(クリックにて拡大)


アントに牽かれた貨車群を撮影するゴーン辻さん(クリックにて拡大)

ゴーン辻さんの探求心は非常に旺盛で興味があるものを見ると本当につぶさに観察し、必要とあれば係の人を捕まえていろいろ質問する。
この姿勢は同じ技術者のハシクレとして非常に重要かつ見習わなければいけない。

さて、その後、幻の電機いぶき500などが展示され、日曜日にはライブスチームが運転されている西藤原駅へご案内する。

桜満開の西藤原駅。(クリックにて拡大)

残念ながらライブスチームの運転は終了し後かたづけしている所だったが、この駅に静態保存されているいぶき502、102号蒸機、そして25トンスイッチャーをゴーン辻さんは例によりつぶさに観察。沢山写真を撮っておられた。

その後、駆け足気味で阿下喜へ。
約30年近く前、今の主力であるモ270型が導入される前に主力を張っていたモニ220型のうちの一両、モニ226号がここの軽便鉄道博物館に移設され、長年の使用その後の放置で痛んだ部分の修復作業をしているのを見学に行く。


軽便鉄道博物館全景。(クリックにて拡大)
かつてSL下工号を動態保存状態にまで持って行った技術力で、今度はこのモニ226を復元しようとしているのだが、外板台枠以外木造のこの車両を修復するのにまだまだ時間が掛かるとは思われるが修復にあたられる決して若いとは言えないメンバーの皆さんの努力には頭が下がる。
車両の修復のみならず、軽便鉄道のあらゆる貴重な物の収集、そしてアメリカやイギリスの小規模観光鉄道や庭先鉄道でよくある381mmゲージの線路を走る車両を自作。
写真で博物館建て屋の右端に収納されているヤツなのだが、北勢線を走る車両を模したソレは世にも珍しい「電気式ガソリン動車」である。
おなじみロビンエンジンの発発で電気を起こし、その電気でモーターを回し走る。おまけに主ブレーキは発電式だなんて、こんなモノ他にはない。
その際の苦労話、そして今後の改良計画などここを管理するASITAの会の方の熱い、非常に熱い語りに思わず引き込まれる我々であった。

今度はヨメを連れて来訪したいものだ。
あ、みそ汁旨かったです。

その後、北勢線名物眼鏡橋にご案内して、今回のツアーは終了。
ヨメの親父さんが所有していたアメリカ産のNゲージ模型等をゴーン辻さんに託し、ゴーン辻さんは帰途に就かれた。

Mixiのメッセでお礼の言葉を述べられて頂きましたが、こちらこそつたない案内ですいませんでした。
これに懲りずまたいらして下さい。>ゴーン辻さま