小松航空祭に行く。


・タッチ&ゴーをした306飛行隊のF-15。バーナー全開である。(クリックで拡大)


 今年は、前日実家に誰もいないということ、そして、前日のBIの事前飛行を見るため、土曜日の朝から小松に向かった。
 正午前に小松空港に到着。既に到着していたヒコー少年であるイッケーさんご夫妻とデッキにて合流。
 実は、BIの事前飛行を見るのは初めてである。デッキでは全国津々浦々から集まったヒコーキバカもとい。阿呆どもが白かったり長かったり太かったりする重火器を持ってBI撃墜の瞬間を今か今かと待っていた。
 そのなかでも、フツーにご家族だったり、知り合いだったりを送迎する人たちもいたり、また、フツーに飛行場の風景を楽しもうとする人たちなどが居るわけで、そこは既にカオスだった。
 イッケーさんに教えられて、BIの駐機しているところと、今回の基地祭のスペシャルマーキング機の姿を収めたあたりでてんちょとガルマさんが到着。イッケーさんの奥さんが持ってきてくれた昼食を頂く。ここんとこハラを壊してマトモな食事が取れなかったところ、本当に久々のマトモな食事であった。しかも実にうまかった。
 しばらくしてBIが動き出し、デッキはカオスから戦場へと様変わりした。

 ダイヤモンドテイクオフからダーティーターン。ソロ機のローアンングルテイクオフからハーフキューバンといつものようにスタートしたが、途中からなんかヘン。
 まるでTー2時代のような演目間が異様に長く、しかもなんか1機離脱。
 バーティカルビッグハートは片割れのみ。で、遠くでとても小さな機影とエンジン音が30分くらい右往左往していたと思ったら、全機降りちゃった。Orz

 まわりのだれもこんなことはなかったと口を揃える。
 機体にトラブルでもあったか、それとも当日の気象状況が期待できないから、テキトーにすませたか、それとも基地外基地外から抗議の電話がかかったか。ややがっくりして、イッケーさんの家に向かった。

イッケーさん宅ではさっそくアンジーとグレアムの2匹がお出迎え。
 


・上がアンジー。下がグレアム。

 ヲレはヨメからアンとグレの写真を撮ってくるように指令を受けていたので、撮った。
 ところが、やたら人懐こいアンジーに比べ、グレの方は人見知りをする。いつもよりも人が多いんでなかなか姿を見せない。
 室内で撮るには普段使いの18-200mmはとても暗く、被写体ブレを起こさずに撮るのは非常に困難であった。
 こういう時35mmF1.8が欲しいなあ。と思ったりするのだが、今無いものはしょうがない。ISOを目一杯上げてゴマカシつつ撮る。
 そうこうしている内にフロの順番が来た。そんでもってフロ上がりの一杯。本当にありがとうございます。

 当日は午前2時起き。

 それまで録画してあったNHKの故金田伊功さんの特集やアニソン番組をサカナに夕食とそんでもってビール。
 8時位に布団に潜る。
 危険防止の為、電灯つけっぱだったので、なかなか寝付けなかったがここはヤクの力を借りて強引にシャットダウン。
とはいえ、その睡眠も浅いもので、30分毎になる時計の鐘の音で目が覚める。
 そしてまた寝るということを繰り返し午前2時前には起きた。

 3時には朝食を取り、3時半位(だったか)でイッケーさんのランドローバー・ディスカバリーに同乗し、小松へ向かう。
 5時前にジェイバス裏の粟津臨時駐車場に到着。
 そこでしばらく仮眠。
 6時半にタクシーに乗り、小松基地正門に向かう。
 毎年思うのだが、小松基地周辺の田んぼの違法駐車はなんとかならんのかと思う。
 地元の方々に大迷惑だし、基地外基地外に文句を言わせる材料の足しになるわ、マトモに鉄工団地なり粟津なりにクルマを停め、シャトルバスに乗るなり、徒歩なり、自転車なり、体力的にまたは金銭的にコストを支払っている人たちを冒涜している行為に思うのだ。
 連中は公道ではなく農道に停めているのでレッカー移動もできないとのこと。
 ああ、ストライク男はおらんのかあ!!
 などと、車中そんな話をしつつ正門に到着。
 
 8時過ぎまで待つかと思ったが、7時半過ぎに開門。
 そりゃ正門前の道が塞がるほど人があふれりゃ危なくてしょうがない。
 開門ダッシュをするナウなヤング(死語)を生暖かく見ながら歩いてエプロンへ。
 今回はBI1号機付近に配置されていた電源車の前にベースキャンプを構える。

 結論からいうとなかなかここはなかなかの好位置であった。
 飛行機が離着陸する「その瞬間」を捉えることが可能なのは一番大きい。
付近にはガランとオープンなスペースが存在していたが何かの「罠」の存在を経験的に知っているのでそこを避けた由。
 実際にスペシャルマーキング機がそのオープンスペースの前に鎮座することになるのだった。


小松市政70周年記念マーキング機。市の木である松とゆるキャラ「カブッキー」がモチーフ。しかし、既に「永谷園」と呼ばれていた。


 脚立エリアに進出する手もないこともないのだが、もはや脚立の品評会となっている状態。
 葬式鉄のように罵声大会にはあまりなってないようだが、気を抜けば刺されるような緊張感を持ち続ける自信はない。

 とはいえ、ここも好立地なおかげで猛者とエプロンエリアならではのライト層がひしめき合うカオス地帯ではあった。

 今回から導入した新兵器を振り回そうもんなら他人に当たって「すいません」と謝ること数度。
 向こうもこちらの事情を察してくれる紳士で助かった。
 プログラムが進むに連れ会話も続くようになり、クリーンな見物を継続することが出来た。

 今回のフライトは、雲底が低いという条件からか、基地外基地外がうるさかったという状況だったか、売国ミンスのプレッシャーが強かったか、あまり関係はないかもしれないが八尾の陸自基地でヒューイが整備明けのテスト中に堕ちた影響か、303、306両飛行隊とも例年より地味であった。
 売国ミンス政権下ではそれでもまだやってくれた方かもしれない。
 見物に訪れていたらしい元小松基地司令の田母神さんはどう思っているんだろうか?

 今年は百里のRF-4Eのデモフライトと、303飛行隊のT-4のフライトが個人的には興味深かった。
 RF-4Eは百里以外では機動飛行をしなかったところここ小松で飛ぶし、T-4の機動が例年に比べ、とても鋭いものだったからだ。T-4でハイレートクライムからマイナスGを思い切り掛ける機動ってあまりないぞ。
 あとで聞いたところ、T-4はBIの元隊員が操縦していたとのこと。そりゃあの機動ができて当たり前か。



・デモフライトに向かうRF-4Eと、高速パスをするRF-4E。


・デモフライトに向かう303飛行隊のT-4。
 
 まあ、にわか雨がパラパラと降った程度で午前中は天候が保ってくれた。
 我々はBIのフライトには期待していなかったので午前中に撤退。

 途中食事をし、イッケーさん宅に2時半位に到着。
 実家にて一泊し、昨日我が家にRTBした。

 今回もなんとか飛んでくれたが、そろそろ天候がいい時にあたって欲しいものだ。
 次は岐阜に期待。