本日のタイトルについて

 職場の工場増築現場の入り口に立つガードマンのオジチャン、オバチャン、そして、オニーサン、ソレに対する大手ゼネコンのクソ野郎のハナシだ。
 さて、職場では、現在工場を増築している。
 そこの入り口に立つのは、前述の前述のオジチャン、オバチャン、そしてオニーサンである。
 言うまでもなく、彼らは工事現場の入り口の警備をしている。
 そこに出入りする業者の出入りのチェックと、歩道を歩く我々歩行者の安全を担ってこのクソ暑い中働いてくれているのである。

 ヲレがここに赴任してはや1月半。
 ヲレは電気工事兼電話工事屋に2年ほど勤めた経験から、彼ら現場作業者の苦労は並大抵のものではないことを身を持って*1知っている。

 だから、こうDQNだろうがなんだろうが、従業員駐車場から、職場までの500m間、工事に携わる人にはなるべく愛想よく朝の挨拶をするようにしている。
 でもって、必ず出会うのが、入り口のガードマンの皆さん。
 ヲレは職場には時間に余裕を持って到着するので、ガードマンの皆さんはヒマなときには世間話をしてくることがある。

 とっても前フリは長かったが、ここで本題に入る。

 挨拶をすると、挨拶を返してくる確率は地位の高さに反比例している。

 ということだ。

 特に、大手ゼネコンを核としたJVでやっているこの工事、そのゼネコンの工事責任者とやらといつもいっしょにくっついて歩いてるケバいネーチャン(表向きは秘書だそうだが、こんなところに秘書は必要なのか?ただの肉便器だろ?ああ!?)は一度も挨拶を返したこともない。
 まあ、それはヲレが現場仕事でも感じたことだ。ヲレが勤めていたところはいわば孫請だったわけだが、下請けの会社の方は現場視察の際、ちゃーんと挨拶し、しかも仕事の邪魔にならない程度に気さくに語りかけてくる。に対し、発注先のドキュモのアンポンタレが工事現場を視察する時、奴ら、完全に無言。鉄塔の上にいるやつに無線で「をーい。そこのドキュモのジジイ目掛けてスパナ落としてくれ」って、何度言おうとしたことか・・・・

 丁度そんな我々がそんなハナシをしている最中、件の現場責任者とその秘書様とやらがやってきた。
 我々は一斉に本日のタイトルどおり挨拶したが、やはり一瞥もくれずにスタスタと現場事務所の方に去って行こうとした。

 このまま行かれちゃシャクなので、一言言ってやった。


「ああ、お疲れ様です。あ、ちょっといいですか?そこの今、天辺になってる部分、あそこ養生ネット張ってないですねえ。ああ、その下のネット、物品落下防止用だけじゃないすか?人身落下して耐えられるんですかねえ?そんなにここで働いている人の安全を考えてないところなんですね。あなたの会社は。ああ、私、あいにくとそういう現場をいくつもいくついくつも歩いてるんで・・・・。あなたはここで一生懸命働いている人の命をなんだと思ってるんですかね?まあ、挨拶ひとつ出来ないようなあなたにはそのような考えは起こらないでしょうけど。まあ、いいや。あなたは現場に足すら踏み入れたことがないようですから。まあ、一度足を踏み入れたらどうですか?ここで働く人々の苦労がよーく分かるでしょうから。
 ああ、なんか言いたそうですね。どうぞ。おっしゃってください。

 でも・・・・・・・・・・・(すーっと息を吸う。)


 その前に挨拶せえや!ボケ!!
 誰がテメエの地位を保証してやってんじゃい!
 ここで汗水たらして働いている現場の人だろ!?現場の人守って、現場の人労わんとナニが現場責任者じゃコラ!!

 現場の人えんかったらオンドリャなにひとつも出来んだろうによお!ああ!?そうか。そこのネーチャンとチチクリあってるだけでも満足だわな!

 おう!なんか文句あるんか!文句あるんやったら工場長でも支社長にでも誰にでも言やあいいぞ。
 ヲレは一介のヒラやからあることないこと言ってクビ飛ばすって手があるしなあ。

 その前に労基局とテメエの会社と、そうそう、ここの社長にはまっ先に「現場の安全管理と現場責任者に大いに問題があります。」ってチクってやっから覚悟せえや!ジジイ!!」

 そうしたら、いきなり態度が変わってミョーに腰が低くなりやがった。まるで、それだけは勘弁してくれ。といわんばかりに。

 はあ、こんなヤツに工場を建てられてしまうのかと思うととっても鬱ではあるが、現場環境が少しでも良くなれば幸いであると祈って止まない。

*1:高さ150mの鉄塔の天辺での作業や、高さ15mの電柱ながら、高所作業車が使えないような山奥な為、体を電柱に縛り付けて重量物を揚げたり、クライアントのドキュモはケチなクセに納期にミョーに厳しいので、今日のような暑い日や、台風直撃の日、そして冬の雷連打、吹雪ビュービューといった過酷な環境下での屋外作業を強行せざるを得なかったり、DC48Vながら、何千Aの電流が剥き出しで流れている銅のバーの直下数10cm、一歩踏み外すと、足が光ケーブルの上に落ち、それにより数万回線がパーになってしまうようなラック上の電話局内工事などの現場作業をやったことがある。当時住んでいた福井じゃシステムエンジニアはかなり虐げられていて、給料はきわめて低い。その上、ヲレの得意な組み込み系の仕事は皆無だ。それでは現ヨメを食わせられないとやむを得ずやったことだが(ヲレはアナログ3種と1種電気工事士免許を所持している由。)それはそれで苦しいけど楽しい、そして貴重な経験だった。