そして、堀江氏も反撃の狼煙

ライブドア社長、渡辺オーナーに挑戦状!
 大阪ドームが前代未聞の大パニックに包まれた。近鉄球団の買収に乗り出すことを表明した大手IT総合企業「ライブドア」(本社・東京都新宿区)の堀江貴文社長(31)が4日、近鉄オリックス17回戦(大阪ドーム)をスタンド観戦した。右翼スタンドから、時ならぬ“ホリエコール”が起こった試合後は、球場外でマイクによる大演説。買収への強い意欲を示すなど、オリックスとの合併、1リーグ制導入に反対するファンに向かっての、大パフォーマンスとなった。  大阪ドームが激震に包まれた。世間は参院選の真っただ中だが、この日に限っては間違いなく、どの候補者より聴衆を引きつけた“時の人”。試合後、堀江社長は、約1000人のファンにもみくちゃにされながら球場を出てきた。ホーム用ユニホームの上にハッピを着込んで現れると、どこからともなく「ホリエっ! ホリエっ!」の大合唱に包まれた。  「プロ野球を(巨人オーナー)ナベツネの思い通りにさせるな!」、「合併反対!」…。絶叫しながら署名運動を続けるファンは、まるで救世主を迎えるように、突然、そこにやって来た堀江社長にハンドマイクを託した。  堀江社長「(今日の試合を見て)すごい感動しました! ナベツネさんも、(オリックスオーナー)宮内さんも、1回ここに来て応援してほしいと思います。そうすれば、合併なんてできる気持ちにならない。僕のできることがあったら、できるだけ頑張ります」。  球界への参画を明らかにしたものの、買収を申し出た近鉄球団、そして巨人渡辺オーナーら“球界の見えない大きな壁”に拒絶され、逆風にさらされている。そんな劣勢にあっても、近鉄買収へ不退転の気持ちをアピールした堀江社長に、猛牛ファンは絶大なエールを送った。  堀江社長にとって、大阪ドームでの観戦は初体験だった。この日朝、東京都内でテレビ朝日系の番組に生出演した後、その足で空路大阪入り。タクシーで乗りつけると、走りながら球場内に入っていった。関係者とともに近鉄ベンチの真上に座ってホットドッグとビールを買い込んで応援。近くのファンから握手攻めにあいながら試合の行方を追い続けた。  その後、7回には大勢のファンが陣取る右翼スタンドに移動。すると、たちまち「ホリエコール」が起こった。大阪ドーム開場以来、近鉄戦で監督、選手以外の一般人の名前がスタンドにとどろいたのは、もちろん初めて。経営悪化で丸投げ状態の近鉄への反抗と、ライブドアに経営を任せたいとするファンの声が、大きなうねりとなってスタンドに渦巻いた。堀江社長が右翼席に座ると、北川が同点弾、水口に逆転打が飛び出して近鉄に白星が転がり込んだ。まさに“拾う神”の出現に、ドーム内外は騒然となった。

 そりゃあ、騒ぎにはなるなあ。
 堀江氏にとってはいいアピールになったろう。
 選手もそりゃあ燃えるだろうし。

 唯一の懸念材料がいきなりチキンになって買収を断念しないことか。
 頼むから初期貫徹しそして勝利をもぎ取って下さい。ナベツネ近鉄本社の横暴を許すな!