こういうデータを見るとプロ野球は異常だ。

クラブ別の経常利益では、02年度に黒字を出したのは、J1で11、J2で6の計17クラブだったが、03年度はJ1で14、J2で9の計23となり、全体で6クラブ増えた。4000万円以上の利益を出しているクラブは02年、03年度とも計14クラブ。経常利益上位(順不同)は仙台、磐田、名古屋、京都、ガ大阪としている。

 営業収入の平均はここ数年、J1が27億〜28億円台、J2が8億〜9億円台と大きな変化はない。入場、広告料などの収入も大幅に変わらない中、黒字クラブが増えたことに関して、Jリーグは「身の丈経営」「健全経営」の達成を強調している。実際、売上高に占める人件費の割合が50%以上のクラブは、02年度の11クラブから03年度は5クラブに減少。選手らの人件費を抑えるなどの努力が表れているようだ。

 で、試合の多いプロ野球の場合とはあまり単純比較は出来ないものの、サッカーの場合、ナビスコカップ天皇杯などのカップ戦を含めても試合数は圧倒的に少ない。

 完全に市民球団化しちゃってる上、立派なスタジアムをホームに持ち、いつも満員の新潟や仙台などを除けば、スタジアムのキャパシティは小さい。よって、観客も少ない。

 スポンサー収入もまだこのご時世だからヴィッセルマリノスやグラ8のように親会社のバックアップがキチンとついてることは稀で非常に少ない。

 その中でも一軍半のプロ野球選手の年俸以上とはいえ、はっきりとした黒字を出してるクラブが14クラブもあるのは、やはりエライ。ホームゲームでもコアなファンしか見に来ない近鉄やロッテはともかく何時も満員のダイエーの球団赤字が毎年30億なんてやはり異常すぎる。
 いったいどこをどうやったらこんな数字が出てくるのか是非開示してもらいたいものである。