そんなこたあないのよ。

 いま見てた「題名のない音楽会」のハナシ。

 アレンジャーの前田憲男氏のセリフ。 

 「さっきのトロンボーンのソロでミュート使ってコミカルなこと*1させてたでしょ?オーケストラの人にコミカルなことをさせようとすると嫌がられる。あれやらせるのに相当頼み込んだんだろねえ」

 ンなこたあありません。
 ましてやボントロなら・・・・・。

 多分、アレは抑えてやってんのよ。

 もともとボントロ吹きっつーのは、単細胞、猪突猛進、直情型、そして厄介なことにヘソ曲がりの天の邪鬼が多い。*2大人しく譜面やコンダクターに従ってばかりだとストレスがたまってしょうがないのだ。
だから、ああいうことをやれといわれると「一応」嫌な顔をしてみせるが、やるときゃあ嬉々としてやるもんだ。そんでもってコンダクターの予想の範囲外のことをやらかして、顔を真っ赤にして汗をかきかき棒を振ってるコンダクターの顔色を一瞬にして蒼白にさせ、冷や汗をドバっとかかせるのだ。
 いや、そのときのコンダクターの狼狽した顔を見るのが楽しみでやらかすのだ。

 そして、演奏が終わったあと、舞台のソデでコンダクターに怒られる市民オケ時代のヲレだった。
 いいじゃん。たまのことなんだから。客にもウケてたし。 
 

*1:ミュートの開口部を手でパカパカやって”ぷわぷわぷわ〜ん♪”ってやるやつ

*2:繊細で素直な絞殺死体(意味不明)はヲレくらいなものだ