ライトフライヤー100周年

 ディスカバリーチャンネルだったかヒストリーチャンネルだったか忘れたが、ライト兄弟飛行成功100周年を記念して、ライト・フライヤーの復元をやっていた。
 おもしろいのは、それをやっているチームが複数いて、かたや個人で、かたや有志で、そして、もう一つは自治体も協力という形だった。
 どのチ−ムを苦労して1初飛行の日を迎えるたわけだが、個人のものは結局飛べずじまい。しかし、ライトフライヤー協会という有志の機体はほぼ史実通りの15秒、40mの飛行に成功。
 そして、ユタ州チームは、これはハナから長距離を飛べるよう各部に補強を入れたり、主機にハーレーのエンジンを使ったりしていた。しかし、基本構造を全く替えなかったのだからやはりこれもライトフライヤーと呼んでいいだろう。

 一番の驚きはこのユタ州チームの機体がちゃんと離陸し、最後には高度120ft、速度50mphで滑走路周辺の八の字飛行に成功したことだ。
 それ以来全米のエアショーで200回以上飛んでいるというのだから驚きだ。

 百年前以上にライト兄弟が確立した理論は間違ったものではなく、オリジナルでは明らかに推力不足のエンジンや離発着に耐えられないランディングギア周りなどほんの少し今の技術で補強してやれば一人前の航空機として飛行が出来ることに驚きを感じた。

 さて、今日いまだライト兄弟の基本理論の元いろんなヒコーキがいろんなところで無数に飛んでいるわけだが、さて、このライトフライヤーを超える飛行物体を作り出すのは何年あとだろうか。

 興味はつきない。