何にもなくてもそれがフツーだっつーの。

株主総会>長時間総会の企業目立つ 厳しい質問相次ぎ

 株主総会集中日の29日、この1年間にトップが刑事責任を問われたり、不祥事や買収騒動に揺れた企業では、議長役の社長らの陳謝で総会がスタートした。相次ぐ摘発の影響などで総会屋の動きは目立たなかったが、一般株主から厳しい質問が相次ぎ、2時間を超える“ロングラン総会”となる企業が目立った。
 旧経営陣による巨額粉飾決算が発覚し、東京地検特捜部が捜査を進めている「カネボウ」(東京都港区)。同社は27日、元社長ら2人に損害賠償を求める訴えを起こしたばかり。「上場廃止の責任は誰が取るのか」「裁判をやってもイメージの回復にならない」など質問が続き、275人が出席した総会は2時間24分に及んだ。
 「有罪判決を受け、資産の健全化を図るなか、多額の損失を計上し誠に申し訳ない」。検査妨害事件で傘下のUFJ銀行元副頭取ら3人が銀行法違反の罪で有罪判決を受けた「UFJホールディングス」(大阪市中央区)。10月には三菱東京フィナンシャル・グループとの合併を控え最後の総会で、質疑では「銀行ぐるみの事件だ。他の役員も知らなかったわけがないだろ」「もう少し真しな姿勢を見せたらどうか」などと経営陣を非難する声が上がり、2時間51分で終了した。
 ライブドアによるニッポン放送買収劇で揺れた「フジテレビ」(東京都港区)には、昨年の倍以上の約1500人の株主が出席、2時間34分の総会となった。村上光一社長は「ニッポン放送を子会社化するという当初の目的に添っており満足する内容だ。最善の方策として決断したことを理解して欲しい」と釈明。出席した港区の無職、牧口嘉光さん(64)は「株価は購入時の3分の2程度になった。経営陣が責任を取らないのは納得がいかない」と批判した。
 東京ディズニーランドの年間パスポート保有者約12万人分の個人情報の流出や右翼関連企業との不透明な取引などが発覚した「オリエンタルランド」(千葉県浦安市)。29日付で社長を退き会長兼最高経営責任者(CEO)に就く加賀見俊夫社長は、約2400人の株主に「(右翼関連企業との)業務委託は打ち切った」と説明した。二十年来の株主で初めて出席した東京都港区の主婦、伊関則子さん(56)は「夢を売る企業がなぜ不透明な取引をするのか。新規出発を期待したい」。2時間45分で終了した。
毎日新聞) - 6月29日13時11分更新

タイトルどおり。
 なんか事件があった段階でギャーギャー騒ぎ出すのは株主としても明らかに職務怠慢であるとしかいいようがない。
 株主は確かに企業のスポンサー様であるが、同時に会社の経営から業務内容の一つ一つに至るまで細心の注意を払ってウオッチすべき存在ではないか。
 「”取締役”という職があるじゃねえか。ヴォケ。」という意見も有るだろうが、ヤツらはあくまでインサイダーであって外に向けてはどうとでも出来る。ならば、株主自ら対象となる企業を監視しつづけるしかあるまい。
 粉飾決算上場廃止になっただの、株価が3分の2になったから責任取れ云々というのは愚の骨頂。
 そんなにテメエの資産価値が下がるのが厭なら傷口が広がらないうちにさっさと売り飛ばせばいいんだよ。ゼニボケ老人どもが。
 さもなきゃ常日頃から目ん玉おっぴろげて企業を監視してろってーの。
 何にもなさそうな企業でも大なり小なり必ず何か異常なことをやってるのであって、少しでも疑問があればきちんと経営陣に質問し、納得のいく回答が得られるまでしつこく食い下がる。もちろん、こちらとしても質問の根拠を示す資料をキチンと用意する必要があるが、それくらいのことができないようなヤツは企業の株主になる資格なぞないと思う。
 シャンシャン総会なんぞ本当はあってはならないのだよ。