久々に外で蕎麦喰った。
厳密に言えば社食のいかにもフリーズドライ麺然としたものも「外で喰った」となるが、NORDにてわが155の修理の順番待ちで時間をつぶそうと食事しようと考えたときちと気になる店があったんでそこで喰った。
「灯」というその店、ぱっと見はスナックかバーかという感じだった。
中のしつらえもいわゆる「蕎麦屋」のそれとは大いに異なる。
反射的におろしそば(もちろん冷だ!)を頼み、食す。
わかっちゃいたことだが、まずは「もり」で喰うべきだった。
ついつい本能でオーダーしてしまったことを悔いた。
ここの上品な蕎麦にはおろしは合わない。そもそもおろしが全然辛くないわ、謎の天かすが入ってるわで多いに後悔した。
肝心の蕎麦は細身で粗挽きのならではの歯ごたえ、香りがよく、素材的に文句なし。
但し、蕎麦を打つときゆがく時水にさらす時のいずれか、それともすべての時点において蕎麦に対する扱いのデリケートさが欠けていた。
そう。出てきた時点でブツ切れなのだ。
つなぎのない10割蕎麦ではブツ切れになりがちなのだが、扱い次第ではそうならない実例を知っている。
これは大いに減点である。
幸い店主が若そうなので今後の研鑽に期待というところか。