人がゴミのようだ!(後編)

極楽寺より"乗客.cab"の一部になる。
 途中の駅で、さらに圧縮がかかる。ヲレの前にはまだ目が首が座ってないような赤ん坊とお母さんが座っていて、その赤ん坊のお兄ちゃんと思しき5歳位の子がツラそうに立っていた。圧縮は容赦なくなされ、このままではこの親子に危害が及ぶ段になったので、体を張ってガード。
 そして、逆サイドのドアの向こうに居るハズのケツ押し係に向かって”ドスを効かせた河内弁で穏やかに注意を促した”ところ容赦ない圧縮は止まった。
 江ノ島に着くまでの10分かそこらばかりガードし続ける。
 かくして江ノ島到着。件の親子も無事降りることが出来たことを確認して改札に向かう。

 改札の外では入場制限が掛かっていた。
 江ノ電の輸送力限界を超えています。御迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません。」
 実に正直なアナウンス。

 かといって線路の容量は目一杯。交換施設はもう作れない。12分ヘッドを確保するのがやっと。
 これ以上輸送力を増やすには、風情もへったくれもなくなるが一部区間を地下に通して複線化して線路容量を増やすか、主要駅だけでもホームを伸ばして驚異の3重連(つまり2連×3)を実現させるか・・・

 全く現実味なし。どうしようもならんな。

 改札を出て、流れとは反対の方向ヘ向かい、龍口寺前を目指す。

・龍口寺前のS字にて。江ノ島駅に進入しようとする300形+2000形重連。(クリックで拡大)


 ここにこの店があることを忘れてはいけない。

江ノ電もなか扇屋。ヲレが来たときには既に売り切れであった。(クリックで拡大)



・扇屋さんの看板。600形651号車(元東急世田谷線デハ80形)の生首。(クリックで拡大)
運転台のあたりは作業スペースになっており、ここからご主人の技を見ることが出来る。



・扇屋前を通過する"乗客.rar"状態の2000形。(クリックで拡大)



・龍口寺を入れてみようとするが、路駐の車のせいで綺麗に入らない。Orz(クリックで拡大)
 龍口寺から腰越方面の併用軌道を走る車両を数枚撮ったところでまたもD70の発作。
 またも数枚吹っ飛ぶ。Orz

それにしてもこの併用軌道。とても狭く電車の脇は広いところでそれぞれ1.2車線程度の広さしかない。
 そんなところで観光客。そして車、電車と混在するのだから危険である。おまけに脇の食堂は種別問わず行列が出来ておりひどいところでは道路上まではみ出してまで並んでいる。


・そんなところの運行を支えてくれる警備員さん。お疲れ様。(クリックで拡大)
龍口寺を離れ、腰越へ歩いて向かう。


・通りかかった10形。ここまで露骨なレトロは要らんなあ。(クリックで拡大)

江ノ電名物「軒先電車」を撮るため、さらに腰越の駅を超える。
 路地に入り、満福寺の踏切で一枚。

・満福寺と500形(クリックで拡大)


江ノ電名物「軒先電車」(クリックで拡大)
本当に軒先をかすめるように走っている。

 さて、これをとったところでいよいよもって電池切れ。
 とりあえずベタな風景を撮ってやろうと湘南高校前へ向かい、撮ったのが前編にあったあの江ノ島を入れた一枚。
 
 湘南高校前で30分ばかり「ぼー」と風に吹かれて豆腐屋ジョニー(意味不明)して"乗客.bz2"に突っ込む気力を充電して藤沢ゆきの電車に乗った。
 このまま藤沢まで乗るのはゴメンなので、江ノ島から湘南モノレールにのって大船へ離脱した。

 画像の被害拡大を防ぐため撮影はしなかったが、この湘南モノレール。数少ない懸垂式モノレールである。トレッドの狭いタイアで釣られた車体を支えているため乗り心地は悪いが、特性を生かし加速は早いし、急勾配は平気でのぼるし、下りのコーナーは殆ど直下に走っている道路に突っ込むかのようで、適度な飛行感覚がじつに気持ちよかった。いや、なによりそれほど混んでないし。

 帰ってみれば、両足の足首が非常にイタイ。それにとにかく汗をかいたし、潮風を長時間浴びたせいで全身ベタベタ。即シャワーを浴びた。

 やっぱ箱根登山鉄道同様、ここも平日に元気に風邪をひいて行くところだということを改めて痛感した。