金沢移住半年

 一応生存報告。ここでは人工透析機などというものの開発に携わっている。
 当初は「ポンプとフィルターとそんで10個程度のバルブくらいなもんだろ?」などとタカをくくっていたのだが、ポンプ数基、バルブが大小合わせ約40個。
 おまけに昔は看護婦さんが洗浄・消毒から透析中は機械につきっきりだったらしいが今は血液ラインの接続以外、全自動というシロモノ。患者さんを迎え、治療し、次の患者さんの準備をし、次の患者さんを迎えるというまでの工程が70工程以上ある。さらに、その工程にはステップという細かい工程があり・・・・と考えるだけでもノーミソ爆裂寸前状態になる。なにぶんワンミスでインシデントになるので一つ一つが腫れものに触るような扱いであるはず・・・・が、実はそんなことはなく、ベースになるものの設計書からモデルチェンジをするたびその差分しか設計書が書かれていない。おまけに「正しい」設計書はモノが出来てから書き出すというまあ、ソフト開発の現場では実はよくあるパターンながら、これは医療機器認証機関の要求でステップごとに対応させたフローチャートからして書かねばならないため、テスト中にNGが発覚して修正されればまた書き直しという何ともいい加減かつ非効率な作業に終始している。おかげで大嫌いなWordの操作も多少慣れたぜ。ファーック!