Peugeot208 

 ウイイレというゲーム、伝統的になぜかブンデスリーガがない。いままでやったウイイレでは、実名が入っているのがせめてバイヤン位だった。わがシャルケ04は名称を変えられてしまっているかさもなければ、その偽名クラブすらないという惨状だった。しかし、この前買ってみた2013ではシャルケ04があるじゃなイカ
 だが、ここで落とし穴。マスターリーグではシャルケ04はEPLだのリーガだのセリエAだのリーグ1だのどこかの国のリーグにしか参加できないのだった。旧作ではランダムにクラブを選んでリーグを開催できたのだが、今作ではなぜかそれが出来ない。となると全然面白くない。やむを得ず、フランスリーグ1は「いつもの」ソショー(Football Club Sochaux-Montbéliard)でプレイしている。
 ご存じの方もいらっしゃるかと思うが、このソショー、成り立ちは多くのクラブでよくあるように、もともとはプジョーのソショー工場従業員の「福利厚生」の一環として造られたクラブで、そのためにエンブレムには例のライオンも入っている。ご丁寧なことにプジョーのエンブレムが変わる毎にクラブのエンブレムもモデルチェンジしている。
 とはいえ、最大の広告媒体、選手が身につけているユニフォームにはエンブレム以外プジョーの関連性を匂わすものがなかったのだが、昨シーズンのユニフォームの腕のところに”Peugeot208"のロゴが着くようになった。もっとも、世界的に見ても自動車メーカーが関与しているクラブはそうそうないのではあるが、車名をユニフォームに張り付けるのは珍しい。せいぜい、浦和レッズが胸のところに張り付けたDingoやPajeroくらいなもんだろう。
 ここまで長々と書いてきたのだが、ウイイレ2013ではユニフォームの腕の"Peugeot 208"がキチンと再現されていたのだ。いや、それだけでもこのクラブでプレイするのは意義がある。

 なお、実際のソショーでは、エッソやプジョーがメインスポンサーでありながら規模は小さく、まさに「おらが街のクラブ」で、とてもワールドクラスの選手が来てくれるようなクラブではないのだが、ゲームの世界では、例えばヲレがプレイした旧作ではクリロナとメッシを並べそれを本田圭祐が操り、そこにイニエスタがサポートするというような、スペインの二大バカかシティかチェルスキーかPSGかあるいは中東のお金持ちリーグでないとできないようなことが出来ていて、プレイしながら「なんだかなあ・・・・・」と思った。