ポルトガル勝つ。

 いや、ノーガードの打ち合いを期待したが、さすがフェリペ監督。馬とロッベンマンマークを密着させきっちり抑える作戦に出た。その上、ゴール前をがっちり固め、まるでギリシャのようなガードをしいた。
 攻撃は、クリスチアーノ・ロナウド、ルイス・”立花警部”・フィーゴ、デコの3人を中心に少人数の個人技で行う。
 対するオランダは伝統の全員攻撃、全員守備を基本としながら、ポルトガルの意外なまでの組織的で強固な守備にシュートすら打たせてもらえない。

 ポルトガルは2点ともクリスチアーノ・ロナウドが絡んだ。
 ”立花警部”は得点時、当然喜んだが、どこかフッと寂しげな表情も見せたのが印象的だった。
 ポルトガル黄金世代と言われた世代の終焉を思わせたシーンだった。

 結局、オランダは後半最後に至って、スタムの1バック(!)にまでして攻めたが、意外なまでに組織的で強固な守備に屈してしまった。

 これは、タレントの勝負というより、タレントでいえば、オランダだって全くヒケを取らなかったわけだから。監督の采配で決まった感が大きい。そういや、フェリペ監督、ギリシャにヤラれたときも平然としてたもんなあ。ギリシャの監督の燃え方とえらい対照的だった。
 やっぱ一流の監督というもの、そういうモンなんだろうか。