聞きしにまさる番組だった。(藁
今、この日本で見られるWRC番組といえば、老舗ESPNとテレ東のオヤカタの番組と半ば虚塵専門チャンネルのG+くらいだったが、この度、AXNでもやるようになった。
WRCのレースリポートはまあ、解説がラリ報*1の平松編集長が務めてるのでオヤカタの番組よりはマシだけど、やはりESPNの福井さんや中新井田さんのタッグにはかなわんなあ。といった程度の印象だった。
しかし、楽しみは最後に待っていた。
「WRC ShakeDown」という番組。
なんか以前にその手の動画が落ちてるアプロダから拾ってみたときは司会のニール・コールともう一人、なんかネーチャンがいたような気がしたが、今回のはニール・コール一人だった。
詳しくは、リンク先の彼のプロフを読んでほしいが、普段はラジオDJをやってる人物。ただし、アドリブ放送の蓄積と知識の豊富さで、著名ミュージシャンの信頼厚い人物。
でもって同様にしてWRCでも、バカをやりつつWRCの楽しさ面白さを伝えてくれた。
今回は、2005年初イベントということで、ドラとコドラの相性チェックっつーことでラリーとは関係ない質問を双方にしてみるというコーナーがあった。
通常レース前にそういう質問をすると選手はあまりいい気持ちはしないだろうが、ラリー独特のマターリとした空気のせいもあるだろうが、彼の人徳のなせる技だろう。選手も気持ちよく軽快に受け答えをしていた。
まず、ワラタのは、ジルとエルベのパニッツィ兄弟。
Q:「ここはモンテだ。モンテといえば金と女だ。さて、金と女どっちをとる?」
ジル:「カネ。」
エルベ:「ああ、兄貴ならカネって言うだろうね。恐妻家だし。」
やはり、3年前のアレ*2は本当だったんだ(((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル
一番笑わせていただいたのがフランソワ・デュバルとステファン・プレボのコンビ。
Q:「ここではメタリカのライブとオペラ・コンサートの両方見ることができるが、さあ、どっちに見に行く?」
デュバル:「メタリカだな。やっぱ」
ブレボ:「オペラ。いいシュミしてんだろ?え?フランソワはメタリカだって?ああ、そうかそりゃオペラはダメかもな。ラリー中は隣で絶えず”歌姫”が歌ってるからな。( ̄ー ̄)ニヤソ」
そんなゴツい歌姫は居ませんって。まあ、モンテには野郎だけのバレエ団もあるわけだから、野郎だけのオペラがあっても不思議じゃないんだけど。いや見事な切り返し。
あとは、この番組のスペインはビルバオの視聴者からe−mailのお誘いにより、その野郎どもと一緒にチュリニ峠での観戦の様子をリポートしていた。
いかにこのバスク人どもが約1000km離れたモンテにたどり着いたかというルート図を公式映像のコース図のパロディで流して見せた後、前日夜、彼らと合流。キャンピングカーにて移動。
キャンピングカーを止めたのはコース脇(!)
まず日本じゃぶっちゃけありえない((C)黒キュア)
そこで夕飯。チョリソーがやたら旨そう。目玉焼きをバゲットに乗っけて食う。そして中身は分からんが、やたら強そうな酒。
そんで酔っぱらいどもは、午前1時に「火い付くかなあ?をを!付いた付いた!」と花火を打ち上げる。
しかも量がハンパじゃない。アンタそれ、ヘタしたら山火事ですけど・・・・
他のグループのバルセロナからきたバルセレソン*3のレプリカユニを着たカタロニア人どもと一緒になってはしゃぐ。
つーか、アナタここ、コースそのものなんですけど。
なんてうらやましい。もし、ラリージャパンでそれやったら間違いなく当局にしょっ引かれるだろうな。
そして、バスク人のアニキのイビキと寒さに悩まされながら当日。
うわ、ヤツら本当にコース脇に止めてやがった。
ああ、やっぱ目の前をラリーカーが通過するってのはいいなあ。
ラリージャパンだと、リエゾン区間でないとそこまで近寄れないだろうなあ。
しかも、連中の目の前でペターがコースアウトしてるし。(藁
そして、ちゃっかりニールはお仕事。
いかにニールの目の前とはいえ、さすがにペターは悔しそうだ。
そして、3レグ終了後、表彰式までリポート。さらに勝利者インタビュー。
Q:「セブ、君がスピンしたのは1回こっきりだったね?」
ロウブ:「君が雪を撒いたところだよ( ̄ー ̄)ニヤソ」
Q:「ハハハハそんなことはないよ。で、あと何回勝つつもりだい?」
ロウブ:「5回。ペターが10回勝つって言ってたから。(笑)」
最後の最後まで楽しい番組だった。
こういうギャラリーの側に立った番組というのはじつに新鮮。
日本にもモータースポーツ番組というのが増えてきたが、是非見習ってほしいものだ。