その2:アルファロメオ・アルファ155

 この前、206の亡骸が置いてあるレッカー屋から帰るときに発見したのがこれ。
 この時、R2を前を走るメルセデスのケツに危うく激突させそうになったのはナイショだ。
 もし、これがTS16VやV6、さらにはQ4だったらこうはならなかっただろう。
 
 そこに置いてあったのはヲレのもっとも好きな初期モデル、TS8Vだったのだ。
 
 以前にも書いたが、「車界」復帰する際の相棒の有力候補の一つがこの155TS8Vなのだが、いかんせん個体数が少ないのが難点だった。
 しかし、まさかこんな身近にあるとは思わなかった。

 この店で前オーナーが147を買った時に下取りとして発生した個体。
 1オーナーで距離は9万km。
外装は年式相応にヤレてはいる。
 しかし、記録簿をみると消耗品や油脂類の交換をこまめにやっていることが判った。
 エンジンを掛けてみると、異音の類はまったくなし。
 今もそうだが、フェラーリからパンダにいたるまでイタ車のエンジンというのはオイル管理をおこたるとテキメンに異音を発生させるものなのだ。ということはエンジンそのものは異常なし。
 カムシャフトは他のモデルの155とは異なりチェーン駆動なので、イタ車に良くあるタイベル切断->ヘッドOHという事態はまず避けられる。
DOHCらしさ横溢、古典的な味も8Vの魅力であるが、この点も8Vをチョイスする理由の一つだ。

 唯一エアコンがお亡くなりになっていたが、これの修理は車両価格に含まれるということ。
 お約束のトラブルの一つはこれで消えると思えばお得である。

 あとは、これも155ではお約束のトラブルだが、Bペダル、Cペダルが戻らないという現象は全く見られなかった。タイアもバリ目で全部ある。

 ”愛してる!必要だ!首ったけ!”という王様の「高速道路の星」状態になっていた自分がそこにいた。
 とりあえず、有力候補を見つけただけでも収穫である。