ニコ1

ここのところ撮り鉄でよく持ち出しているのがミラーレス一眼、ニコ1ことNikon1 V1。

これは今年の2月にサブ機のコンデジNikonCoolPixP7000の反応速度のあまりの遅さに、代替サブ機としてOLYMPUSのPENライトあたりをさがしてキタムラに行ったら、不人気&型落ちにつき半額以下になったこれが置いてあったのだ。
写真撮るときゃ、ファインダーのぞかなきゃダメなタチなので、コンデジにしても光学ファインダーのついたCoolPixP7000にしたのだが、それはミラーレスにしたところでも同じで、PENを買ったらオプションの電子ビューファインダー(EVF)を付けるつもりでいたのだが、Nikon1 V1であればハナから付いているのでその辺がまず購入ポイントである。
その他AFが一眼レフ同様の位相差AFとコンデジコントラストAFのハイブリッドで明るさ問わずAFが速く正確に効くこと、シャッターがミラーレスでもよくある電子シャッターではなく一眼レフと同様のフォーカルプレーンシャッターであることなどなど、同じ価格でならべられたらNikon1 V1以外にないということで即決買いだった。
実際に使ってみると、ちっこい鞄に35mm換算で27〜81mm、81〜297mmのレンズ2本とボディ、外付けストロボを突っ込んでも重さ1kgちょいという機動性。
 これで、撮影地でケッタ漕いで撮影ポイント探しするの時にはこの軽さ小ささがとてもありがたい。ぬこを撮る時も追っかけやすいし。
 
AFが爆速。レリーズラグが一眼レフレベルでほとんど気にならない。連写が体感4コマ/秒位でヒコーキ撮るにはきついが鉄撮りではまあ満足できるレベル。
肝心の画はレンズや撮像子の大きさの割には解像度、色とも一眼レフレベルではないとはいえ頑張っている。補正の類を一切カットして撮ってもニコンらしいケレン味ない素直な画。
レンズはセットで付いてきたレンズなので、レンズ次第ではまだ化けるかもしれない。18.5mm(35mm換算50mm)/F1.8とかほしい。
欠点としてはスイッチやダイヤルの類が少なく、とっさの変更が出来ない。
モード変更はメニュー押して巻物風のクソ長いメニューからダイヤル回して項目をセレクトしてやるという必要がある。
AFのある程度範囲をもったエリア指定が出来ない。57点のうち一点だけ指定できるとか三脚で静物撮る以外考えられん。
おかげで完全に機械任せで撮ってるが意図したところと違うところに合焦するケースがやはり出る。やった!と思った画に限ってこれが出るので毎回悔しい思いをしている。ファームのアップでなんとかできんかいな。
アクティブDライトとか、ピクチャーコントロールとかいった補正のONとOFFの差が強すぎる。一眼レフのように効きの強弱を設定できるようにしてくれればいいのだが、何分ONとOFFしかないので、シチュエーションによってはたすきに長しオビワンケノビという状態になる。
あとは連写中に一度でもレリーズを離してしまうとSDカードに書き込む動作を始めてしまい、その間はレリーズが切れない。
それを避けるには一連の画を撮るときはだらだらとレリーズを押し続けるしかないのだが、これも一定の枚数を連続で撮るとレリーズ間隔が開いて本当のシャッターチャンスを逃すという事態になる。
融通の利かない点や一度メニューを押して項目探さなければ設定できないという点は恐らく、Nikon1V1は一眼のサブ機としての使い方ではなく、フルオートお任せで撮るコンデジに近い使い方を想定してるのではないかと。
後継機のV2になるとカッコから操作系から一眼レフそのものになったことを考えればこの点V1ユーザーから相当ブーイングが来たのだろうと想像できる。
また、連写時のSD書き込み時のフリーズもそう。そういう方は一眼レフを使うか、V2を買ってくださいとのことだろう。
これらは運用である程度カバーできるが、最大の欠点は電費が極度に悪いという点だ。同じバッテリーを使うD7000が満タンで1000枚以上の電費をマークするのに対しニコ1は300ショットも行けばいいほう。
1本しかバッテリーを持っていかずにガス欠で撤退という悔しい思いを2度3度しているので、D7000用に追加で買ったバッテリーが今やニコ1の予備バッテリーになってるというありさま。よほどEVFや背面液晶やVRに電気を食われているらしい。

 しかし、欠点のほうが項目多いなあ・・・
 これはそういうもんだと理解して撮るしかないのだし、まあ、これを補って余りある機動力と基本ニコンらしい素直な描写の高画質は得難い。

 正札のおおよそ¥10万だったら絶対買わないけどこれ、ストロボ含め¥5万くらいだったからいい買い物だったと思う。 

でも、V2が型落ちになったらV2買おかしら・・・・・
シグマとかサードパーティからもレンズでるみたいだしなあ・・・・