新車情報2004より、クルマ雑誌を斬ってみる。

 昨日の新車情報は「2004上半期の新車を斬る!」だった。
 まあ、いわゆる総括ですな。
 上半期といいながら、収録がされたのは8月だったようだ。TVKとGTV*1の放映時差がどれくらいあるのかは解らないが、とにかく例年は6月にやっちまうようだ。
 理由は簡単。国産新車があまり出なかったから。

 この中で司会の三本和彦氏は
「我々は新車情報と謳っている以上、題材を集めるのがタイヘンでした。おかげで半数は輸入車になってしまいました。それにしても、クルマ雑誌も今年は新車が出なくてタイヘンだったでしょうね。」
 と言っていた。

 横にいた牧野茂雄、米村太刀夫両氏も大きく頷いていたので、本当にクルマ雑誌はネタがなくてタイヘンだったろうに・・・・と思ったが、ちょっと待て。

 たとえば、この番組をそのまま紙媒体でやるような雑誌(たとえばマガジンXなど)ならともかく、自動車雑誌というのは何も新車ばかりを扱えばいいというモンでも無かろうに。そんで「困った困った」といってる編集者はタダのアフォだ。
 自動車には百余年の歴史がある。こういうときこそこの膨大な量の引き出しの中身を覗いてみようとは思わないのか。クルマ好きが編集者やっとりゃ簡単に思いつくはずだが。

 車両について誕生したバックボーン、初掲載当時の評価、登場からモデルチェンジにいたるまでの営業的な成果、社会的影響など交えていろいろな方面から斬ってみる。別にカーオブザセンチュリーに最終選考まで残るような立派なモン*2じゃなくていい。カローラやマーチみたいなブレッド&バターカーやあるいは今流行のミニバンでもそれらが登場するには様々なストーリーがある。オーナーの声を聞いたり、開発者自身の開発当時のエピソードを聞いたりしたことも交える。例えば、ホンダ・オデッセィ一台掘り下げるだけでもかなりの紙面を費やすことが出来ると思うがどうか。
 
 また、海外や国内でイベントがたくさん行われている。それこそ各誌にふさわしい内容でしかも星のような数で。
 これこそネタの宝庫だと思うのだが。
 
 とにかく、何にもないからこそ何でも出来るんじゃないかとヲレは思うのだ。
 どうせ、下半期は新車ラッシュになって紙面がんじがらめになるんだから。

 つーても今頃遅いか。(藁

*1:岐阜放送

*2:フォードT型、シトローエン・トラクシオンアヴァン、2CV、DS、ミニ、VWビートル等名車ぞろいだった。なお、20世紀のカーオブザセンチュリーはフォードのT型となった。