フィアット ニューパンダ

 写真で見た限り、ワゴンRやムーブあたりとの差異を見出すことが出来ず、今ひとつの印象だったが、レッドポイントにて、206のオイル交換を終えた後、実車を見た。
 確かに顔は平凡だが、側面のラインが自分が予想したラインとビミョーに違う。これはタダのハコじゃあない。シトローエン画家の今村幸治郎画伯はシトローエンのクルマのラインをよく「予想できないところにラインが交差していて、あれ?とおもうことがよくある」と語っているがメーカーが違えど、まさにその現象。一説にはベルトーネが線を引いたようだが、その説もうなづける。
 そして印象を換えたのはシートの出来のよさ。パッと座った感じだが全身を包み込む感じがいい。つーかヲレの206よりいいぞ。これ。日本のコンパクトカーでは一番おざなりになる部分だが、さすがに一味も二味も違う。なにより色使いがいいし、例によって「安もの使って何が悪い」と開き直ったチープシックなインテリアデザインも秀逸。
 ヨメも気に入り、ヨメのクルマが命脈尽きた時の有力候補になった。

 価格も動力性能も、要らん装備満艦飾の軽ワゴンと大差ないしね。

 まだ走らせてないので最終的な判断はその後だが、一度走らせて色々確認してみたい。多分、非常に楽しいもんだと思われるが、厳正に判断する。待て!次号!