マークX

 何が新しいのか、何を提案したいのか良く解らない。

 出来が悪くて安いだけのバイ発*1の5シリーズ。
 それ以上でも以下でもない。
 カッコからしてそうだし。エクステリアのデザイナーはクリス・バングル*2の前で土下座して謝れ!

 走ってみれば前後オーバーハングを削った意義は特に感じられない。少々「アタマが軽くなったか」って程度。つーか、そんなFRセダンとしての基本をいままで守らずにようやく”Xボディ”と宣伝文句にするのが片腹痛いのだが。
 足は相変らずのトヨタ足。本当に240km/hの高速領域までテストした*3んかいな?というほど、この新車でもブワンブワンといつまでも収束しない。
 100km/hオーバーでは特にひどい。運転しているヲレが酔いそうになった。
 たしかクラウンと同じ構成の足を使ってるはずだが、明らかにショックやスプリングを始め、構成部品をケチったフシがある。 
 折角、クラウンより軽く、低く、そして前後オーバーハングも短く造られているのに、クラウンに対するアドバンテージは全くない。開発者は否定するだろうが未だ「いつかはクラウン」の呪縛から逃れられていない。

トヨタは「それがどうした」と開き直って造っているフシがあるが、近い将来、チャンコロ製のバイ発やメルセデスが安く入ってくるはずなので、「いつかはクラウン」どころか、「いきなりベンツ」とか「いきなりビーエム」なんてこともありえるだろう。

 トヨタの、いや、日本の自動車産業の未来はとてもとても暗いと感じた一台だった。

*1:いわゆるBMW

*2:BMWのチーフデザイナー

*3:と開発者は胸を張っていた!